藤野代表理事 国連ウィーン国際センター平和の鐘30周年記念でスピーチ

 2025年3月、ウィーンの国連国際センターで挙行された「平和の鐘贈呈30周年記念式典」での代表理事のスピーチを以下にご紹介いたします。


30年前、麻薬は覚せい剤乱用防止センター(DAPC)と日本相撲協会は、この平和の鐘をウィーン国際センターに寄贈しました。
 この寄贈の2年前、DAPCは国連を通じて低・中所得国の薬物乱用防止活動を支援するため、全国的な募金活動を開始しました。 したがってこの平和の鐘は、現在のUNODCとともに継続して来た努力を30年前から目撃してきたのです。
 ニューヨークの国連本部にはもうひとつ平和の鐘があり、これも日本国際連合協会を通じて個人の方から贈られたものです。
 ふたつの国連機関の所在地に設置された平和の鐘がいずれも民間から贈られたものであることは、その本質を示しているように思えます。
 つまり、民間のイニシアティブと政府の意志が出会うとき、私たちは人生のあらゆる分野に希望を見出すことができるのです。
 私たちが鐘を鳴らすたびに、明確なメッセージが発信されるのです。この国連都市で主要な活動が行われるたびに、この鐘が鳴らされ続けることを願っています。 日本政府代表部が本日のイベントの準備にあたって述べたように、「この鐘は平和と団結の力強い象徴であり、私たちの希望と響き合っているのです」。